「選ぶ」にも choose, select, elect の三語がすぐに頭に浮かびますが、それぞれ意味が違いますので、例文を見ながら使い方を勉強して行きましょう。先ず、次の例文の中で、皆さん方はどの「選ぶ」を選びますか。日本語訳を参照しながら考えて下さい。
choose , select , elect の意味の違いは、凡そ次のようにまとめる事ができます。
choose: 2 つまたは 3 つ以上の選択肢から、自分が考えて好みのものを選択する事を言う。選択する数は一つでなくても良い。
select : 3 つ以上の選択肢から、場合によっては客観的なデータを比較検討しながら、十分吟味して選択する事を言う。同じ種類のものから選択するという意味合いが強い語である。
elect: 選挙により選ぶ事を言う。
(1)は、もしこの学生が中国語とフランス語を意味論的、統語論的に検証し、それぞれの学習時間等を統計的に比較検討した結果「中国語を選択した」という結論であれば select も考えられますが、選択肢も中国語とフランス語の 2 つであることもあり、 choose が妥当です。
(2)も「客観的データを比較検討してから結論を出して下さい」というお願いではない事は明白ですので、当然 choose が正解です。
(3)は、両親が子供の為の「適切な学校の選択」に際し、当然複数の学校を様々な面から比較検討しますので、select が正解です。もし子供が「友達も行くから」などの理由で、比較的簡単に進学する学校を決めてしまったという状況であれば、 choose が正解になりますが、この例文では choose は使えません。
(4)は、当然「選挙で選ばれた」わけですから、 elected しか考えられません。
今回は choose , select , elect の違いに就いて勉強しましたが、次回は今回の補足説明に加えて、バイリンガルを目指して更に実践的な例文を勉強して行きましょう。